シャンパンとスパークリングワインの違い

ワインスクールに通う前は、実際にシャンパンとスパークリングワインの違いについては全く分かっていませんでした。そして、シャンパンとスパークリングワインの違いだけでなく、ボルドーやシャルドネが生産地域のことなのか、ブドウの話なのかも分かっていませんでした。そんな人がワインのインポーターを目指して奮闘中です。

今回は、みんながなんとなく理解しているようなシャンパンとスパークリングの違いをお話しします。

シャンパンとスパークリングワイン、この2つの炭酸入りワインは非常に人気がありますが、名前が似ているため、何が違うのか混同されることも少なくありません。この記事では、シャンパンとスパークリングワインの主な違いについて詳しく解説します。

産地と名称

最も基本的な違いは、産地に関するものです。シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で作られる炭酸入りワインのことを指します。それに対して、スパークリングワインはシャンパーニュ地方以外で作られる炭酸入りワイン全般を指します。

基本的な定義
  • シャンパン: フランスのシャンパーニュ地方で生産される炭酸入りワイン
  • スパークリングワイン: シャンパーニュ地方以外で生産される炭酸入りワイン

ブルゴーニュとは、フランスの地方名であり、パリから140kmほど東に位置する、フランスでも最も重要で有名な産地です。フランスのぶどう栽培地としてほぼ北限に位置します。

ノン・ヴィンテージとヴィンテージの違い

約15,000軒の栽培農家が、メゾンと呼ばれるおよそ400の大手生産者にブドウを供給して、メゾンは毎年同じ味になるようにシャンパンの風味を整えていきます。このように風味を整えていくことを、フランス語でアッサンブラージュ(Assemblage)と呼びます。アッサンブラージュはシャンパンではごく当たり前の手法で、「このシャンパンはこういう味だよね」となるような基礎づくりとなります。毎年同じメゾンの風味になるように調節していくため、過去の取り置きワイン(英:リザーヴ・ワイン)も使用するのですが、リザーブ・ワインを使用することで、品質の安定化とスタイルの普遍化をもたらします。また、年数を重ねて保管されているワインのため、ワインに深みを与える役割をします。もちろん、コストも高くなる原因になりますね。このように、収穫年度の異なるブドウから作られたワインをアッサンブラージュしたものはノン・ヴィンテージという呼ばれ方をします。ヴィンテージはリザーブ・ワインを使用せずに、その年に収穫されたブドウからのみ作られたワインのみを使用しているということですね。

製造方法

伝統的なシャンパンの製法

シャンパンは、「伝統的な製法」(瓶内二次発酵)で作られます。これは、ワインに砂糖と酵母を追加し、瓶の中で2度目の発酵を行う方法です。この発酵過程で炭酸ガスが発生し、シャンパン独特の細かい泡が生まれます。

スパークリングワインの製法

一方、スパークリングワインの製法は多岐にわたります。中でも一般的なのは「タンク法」で、大きなタンクの中で2度目の発酵を行います。これにより、泡の質や風味がシャンパンとは異なるものになります。

味わいと風味

シャンパンの特徴

シャンパンは、熟成により複雑さが増すのが特徴です。アーモンドやトースト、ブリオッシュのような香り、酸味とミネラル感が絶妙に組み合わさります。瓶内で発酵を行うため、ワインが瓶内に溜まった澱(オリ)と接触をすることでアーモンドやトースト、ブリオッシュのような香ばしい香りを生み出します。また、シャンパーニュ地方の厳しい気候と石灰質の土壌が、シャンパン独特の酸味と繊細な泡を生み出すんですね。また、ブドウはピノ・ノワール(赤ブドウ)、シャルドネ(白ブドウ)、ムニエ(赤ブドウ)が主に使用されます。

スパークリングワインの特徴

スパークリングワインは、生産地や使用するブドウの種類、製造方法によって多様な味わいが楽しめます。果実味豊かなものから、シャンパンに似た繊細なものまで、幅広いバリエーションがあります。

味わいのポイント

  • シャンパンは、熟成によりその複雑さが増すのが特徴です。シャンパンを一口飲むと、まず感じられるのはその繊細な泡。これは、伝統的な製法による2次発酵が瓶の中で行われることで、細かく均一な泡が生成されるからです。そして、口の中で泡が弾ける瞬間、アーモンドやトーストの香ばしさ、ブリオッシュや焼きパンのような香りが広がります。これらの香りは、瓶熟成によって生じるもので、長期熟成されたシャンパンほど顕著になります。
    シャンパーニュ地方の厳しい気候は、ブドウの成熟を遅らせる一因となり、その結果、高い酸度を持つブドウが収穫されます。この酸度が、シャンパンのシャープでクリスピーな味わいを生み出します。また、この地域の石灰質の土壌は、ワインにミネラル感をもたらし、深みや長い余韻を生む要因となります。
  • スパークリングワインは、爽やかな味わいが楽しめます。たとえば、イタリアのプロセッコは、ゴーラブドウを主体に作られ、フレッシュで果実味たっぷりの味わいが特徴です。柑橘系の香りや緑リンゴのようなフルーティさが感じられます。一方、スペインのカヴァは、マカベオ、パレリャダ、シャレロという地元のブドウ品種を使用し、伝統的な製法で作られるため、シャンパンに似た繊細な泡と複雑さを持ちます。また、ニュージーランドやオーストラリアなどの新世界の国々では、シャルドネやピノ・ノワールといった国際的に有名な品種を使用してスパークリングワインを製造することが増えています。これらのワインは、果実の豊かな味わいと新鮮な酸味が特徴で、飲みやすく、多くの人々に愛されています。

まとめ

シャンパンとスパークリングワイン、両方とも独特の魅力があります。シャンパンはその名の通り、シャンパーニュ地方の特有の気候と土壌、伝統的な製法によって生まれる高級な炭酸入りワインです。一方、スパークリングワインは、世界各地で生産される炭酸入りワインで、多様な味わいや風味が楽しめます。

炭酸入りワインを選ぶ際は、自分の好みやシーンに合わせて、シャンパンやスパークリングワインの違いを理解した上で選んでみてくださいね。