ワインの色の表現方法10種をご紹介!

ワインを飲むときに、まずワインの香りと色調を確認しますよね。ワインの個々の特徴を捉えていけたら、より一層ワインを飲むことが楽しくなります。ワインの感覚を研ぎ澄ましていきましょう^^

透明度

評価は「澄んでいる – 濁っている」の二段階で評価しましょう。澄んでいるワインはワインの製造段階で滓引きや安定化処理を行うことで、ワインの透明度を上げるように醸造されます。

滓引き(英:ラッキング、仏:スーティラージュ)

滓とは、ワイン中に浮遊する微小な固形物(ペクチン、ポリフェノール、酒石、タンパク質、酵母菌体などの混合物)のことをさす。熟成期間中に滓が容器の底に沈殿するので、上澄のワインを別の容器に移し替える作業を行う。

安定化処理

  • 清澄化処理:滓下げ剤として赤ワインには卵白、白ワインにはベントナイト、カゼインなどが用いられており、滓が沈澱することでワインの清澄度を上げる
  • 冷却処理:ワインをマイナス4~0℃の低温下で数週間保存し、酒石を結晶化させる
  • 濾過:メンブラン・フィルターや濾紙、クロス・フローなどを用いて濁り成分をこし取る。滓引きや清澄化処理で取りきれなかった細かい濁り成分や、残存する酵母・腐敗酵素(ブレタノマイセス)の除去を行う

一方、瓶詰めの時に濾過を行わないワインもあります。ワインの透明度は低下しますが、複雑な風味のワインとなりやすいです。ただし、酵母や乳酸菌などの微生物がワインに混入し、ワインが変色する可能性もあります。また、複雑味が増す一方で、ワインの味を一定に保つことが難しくなります

ワインの色の表現方法

まず、色はワインに現れる、赤、青、黄色、緑、茶色の程度であり、色の濃さとは無関係であることを覚えておきましょう

白ワイン

白ワインの色調は、「緑がかったレモン色」→「レモン色」→「黄金色」→「琥珀色」→「褐色」へと変化していきます。白ワインで最も一般的な色は「レモン色」であり、緑が目立っていると、ワインは「緑がかったレモン色」になります。

オレンジ色または茶色がわずかにあると、ワインは「黄金色」という表現をします。

非常に茶色がかったワインは「琥珀色」または「褐色」と描写できますが、こうしたワインは非常に古いか、故意に参加させたものです。

赤ワイン

赤ワインの色調は、「紫色」→「ルビー色」→「ガーネット色」→「トーニー色」→「褐色」へと変化していきます。赤ワインで最も一般的な色は「ルビー色」であり、青または紫が目立っていると、ワインは「紫色」と描写されます。

オレンジ色または茶色が目立っていながら、茶色というよりは赤に近い場合は「ガーネット色」と表現され、赤よりも茶色に近ければ「トーニー色」と表現されます。

「褐色」は、赤の色調が全く見られないワインについて使います。

「トーニー色」や「褐色」になるのは、非常に古いワインか故意に酸化させたワインです。

色ごとの特徴と味わい

色調によって、味の方向性を推測することも出来ます。赤ワイン、白ワインでどのような特徴があるのか見ていきましょう。

白ワイン

緑がかったレモン色」フレッシュなワインの印象です。製造されてから1〜2年しか年数が経っていない時にこのような色合いになります。若々しいワインは、時に微発砲のような泡立ちが認められることがありますね。すっきりとしたワインが多く、酸味の強いワインが多いように思います。

レモン色」この色合いもフレッシュなワインの分類に入ります。ただ「緑がかったレモン色」よりは1.年数が数年進んでいる場合、2.年数が若い場合は産地が温暖な地域、3.果実味が出やすいブドウの品種などがこの色に当てはまってきます。果実味がより感じられて、酸味もやや抑えられていることが多いですね。基本的にはすっきりとした印象ですが、白ワインの中で最も幅の広い色調になります。

黄金色」黄金色になるとグッと果実味が増してきます。黄金色になると、ブドウが完熟しているか、もしくは完熟を通り越してアイスワインや貴腐ワインのように、ブドウの実の水分量が減って果実味が増したブドウを使用します。ブドウの果実以外では、焼いたアメリカンオークを使用してワインを熟成させることでも黄金色の色味が付いてきます。この色のワインは、果実味もしくはオーク香が強炒め、さらに酸味がしっかりとしていれば長期熟成を期待できるワインともなります。

琥珀色」保存状態が良いワインでこの色を呈す場合、熟成が進んだワインが一般的です。熟成によって白ワインが琥珀色に変わるのは自然な過程であり、その変化はワインの複雑さや深みを増すことにもつながります。ただし、過度の酸化や他の不適切な熟成条件では、ワインの品質を損なうこともあるため、適切な熟成管理が重要です。また、オレンジワインと言われる白ワインでも琥珀色をしていることがよくあります。一般的に白ワインは果皮と果汁を分離させてから発酵させますが、オレンジワインは赤ワイン同様に果皮と果汁を分離させずに発酵させます。こうすることで、果皮に含まれているタンニンがワインを琥珀色にするんですね。琥珀色のオレンジワインはフレッシュな味わいのものも存在しますよ。

褐色」琥珀色よりさらに熟成が進んだワインです。もはや、どんな複雑味が存在するのかは、ワインを口に入れるまで分かりません。この色になるまで熟成させ、果実味と酸味の残った飲みごたえのあるワインを自らのワインセラーで生み出してみたいものです。

赤ワイン

紫色」とてもフレッシュなワインの印象です。白ワイン同様、製造されてから1〜2年しか年数が経っていない時にこのような色合いになります。時に微発砲のような泡立ちが認められることがあります。若い中でも紫色が強くなるカベルネ・ソーヴィニヨン種やシラー種などの品種を使用していることが多いでしょう。果実味と酸味がしっかりあり、タンニンが多い品種が多いでしょう。

ルビー色」ルビー色もフレッシュなワインに使用します。ガメイ種やマスカット・ベーリーA種などの品種が分かりやすいですね。紫色に比べてギュッと濃い果実味は少なくなりますが、酸味が強くなるワインが目立ちます。

ガーネット色」ルビー色に少し茶色がかかったワインでよく見られる色です。ワインの縁がオレンジ色に見られる代表品種はネッピオーロ種ですね。ネッピオーロ種は若いワインでもわずかに茶色味を帯びることが特徴的です。ネッピオーロ種以外でガーネット色となる場合、熟成をしていることが多いですね。

トーニー色」さらに熟成をして茶色味が増すと、トーニー色と表現されます。保存状態が良ければ複雑味を増して、ワインだけでも十分に楽しめる味わいになります。瓶熟成をした赤ワインは、林床、土、キノコ、湿った葉などの古びた植物の香りや皮革、猟鳥獣などのケモノのような香りも合わさり、独特な風味を醸し出します。

褐色」トーニー色よりさらに熟成が進んだワインです。果実味はわずかでしっかりとした熟成香が期待されます。白ワイン同様、どんな複雑味が存在するのかはワインを口に入れるまで分かりません。褐色になるまで熟成させ、果実味と酸味の残った飲みごたえのあるワインに出会うことができたら、人生の大切な瞬間となるでしょう。


ワインの色と味わいが意味すること

白ワインは、色合いが淡くわずかに発砲しているものは若いワインが多いでしょう。逆に、若い赤ワインは鮮やかな色をしているものが多くなります。白ワインと赤ワインのどちらにも共通している点は、熟成を増すとワインが茶色味を帯びてくるということですね。

ただ、ワインはブドウ品種や生産地、製造方法によって色と味わいがマッチしないこともほとんどです。これらの違いを自ら感じていくことで、ワインの面白さがより一層深まっていきます。

また、驚いたことに、「スミレ色のワイン」を見つけました。

スミレ色のワイン

世界的にもめずらしい「スミレ色のワイン」が話題になっており、「ヴァイオレットセブン」というワインです。ヴァイオレットセブンは白ワインにカテゴリーされます。

神秘的なスミレ色の秘密は『バタフライピー』

白ワインなのにスミレ色をしている理由は、ハーブティー等でも知られる『バタフライピー』を加えているからで、 もちろん人口着色料は一切使用していません。 見た目の美しさと、ほのかな花の香りで心と身体がリラックスする至福のひとときを感じられます。

バタフライピーには抗酸化作用があり、 通常ワインに添加される酸化防止剤の量を極限まで抑えることができます。 人工甘味料・香料・着色料も不使用で自然な味わいの身体に優しいワインになりますね。相手に思いやりを与える贈り物としてはピッタリなのではないでしょうか。

すみれ色ワインの味わい

凝縮された果実味と花由来のほのかなタンニン を感じます。ブドウ品種は、「シャルドネ」「リースリング」「コロンバール」の3種類のブドウ品種をブレンドし、口当たりの良い飲みやすいテイストになっています。 そこにバタフライピーの僅かなタンニンが加わり、赤ワインの様にも感じる香りに。

また、「ヴァイオレットセブン」は甘口・低アルワインで、アルコール度数が7.0%と低アルコールの甘口ワインです。ワインにあまり親しみがない方へのプレゼントとしても、すみれ色のワインは特別感を演出することが出来るのではないでしょうか。

まとめ

ワインの濁りに関係する製造方法から白ワインと赤ワインの色の表現の仕方までを説明してきました。ワインを一口飲む前に「色調」を確認してもらうことで、香りや風味を予測できたり、ワインの楽しみ方が増えていただけたら嬉しいです。また、すみれ色のワインという見かけないワインもご紹介させていただきました。古希のプレゼントや特別感を出したい時にピッタリなワインですね。